スキップしてメイン コンテンツに移動

住所変更のお知らせ

表現教育花伝舎倶楽部の住所が
2017年12月1日付で下記変更になりました。

《新住所》
〒164-0011 東京都中野区中央3-25-1 ロランジェ2F オフィスエルアール気付

コメント

このブログの人気の投稿

【1月対面セミナー】演劇的手法で考える道徳授業の可能性

表現教育花伝舎倶楽部(ADEF)では、 久々に、対面での公開セミナーを開催します。 「演劇的手法で考える道徳授業の可能性」 ゲスト講師=渡辺貴裕先生 (東京学芸大学・大学院教育学研究科 准教授) 日時=2024年1月26日(金) 19:00-21:00  場所=東京芸術劇場 ・ミーティングルーム7 (池袋) 参加費=ADEF会員無料  臨時会員会費1000円 (会場の都合で、 会員外の方は8名まで受け付け adef.kadensya@gmail.com まで ご連絡、お申込みください。 定員に達する前でしたら 参加可能の返信をお送りします。) 内容は、道徳教科書にある教材を 演劇的手法を使うことで徳目誘導型でもなく、かといって道徳教育のねらいを無視するでもなく、 道徳の授業の可能性を広げてみようと、 一緒に考える会です。 渡辺貴裕先生 プロフィール 東京学芸大学教職大学院准教授。 専門は教育方法学。 「学びの空間研究会」を主宰し、 小中高の現場の先生方とともに、 演劇的手法を用いた授業の可能性を 実践的に追求してきている。 演劇教育・ドラマ教育関連の実績に関して、日本演劇教育連盟(2010年)、 全国大学国語教育学会(2012年)、 日本教育方法学会(2016年)より受賞。 著者として 「なってみる学び ―演劇的手法で変わる授業と学校」 (共著、時事通信出版局、2020年)、 「小学校の模擬授業と リフレクションで学ぶ 授業づくりの考え方」 (単著、くろしお出版、2019年)、 「ドラマと学びの場」 (共編著、晩成書房・2014年)など。

ドキッとしたこと

先日、高校演劇講習会の講師として、とある県にお邪魔した。 その際、私のプロフィールをみて 「表現教育というものは一体どういう事をやっているのでしょうか」と声をかけてくださった先生がいた。どストレートな質問なだけに、一瞬たじろいたが「自分の考えを伝え、相手の考えを受け止める力を育てるものです。具体的には、あるテーマに基づいて『聞く・話す』の活動がメインですが、自由に意見交換する為にはクラスの環境づくりも大切なので、そのお手伝いをさせていただく事もあります」と私なりに答え、その後、大人しい生徒やクラスに関心がない生徒は活動にどのように取り組んでいるのか等質問を受けた後、「名刺頂けますか?何かありましたらご連絡します」と話したところで講座の鐘が鳴ってしまった。先生の中で何かお困りごとがあったのだろうか――。 「表現教育とはなにか」 私にとって、この質問はちょっと答えるのが難しい。立場によって様々な回答があるからだ。学習指導要領の「生きる力」の話をする人もいれば、適正な声ではっきりと伝える「技術的」な話をする人もいるだろう。また同じ「表現教育」という言葉を使用していても活動内容は即応性を楽しむシアターゲームや、クリエィティブドラマ等、活動内容は幅広く説明しきれないのだ。 表現教育関係者、先生方、学校関係者の方々、子供に関わる人たちへ ――私達と表現教育について一緒に考えませんか? ADEF幹事 せんちゃんより

表現教育の必要性とは?

「表現教育の必要性とは?」 ★表現とは何か? ひと言で言えばコミュニケーションだと思っています。 ★舞台演劇とは芸術なのか、エンターテインメントなのか? 人それぞれ意見はあると思います。芸術なら自分が最高と思えるものを創るだけだが、エンターテインメントなら、目の前のお客さんを楽しませて初めて意味が生まれます。 役者の勉強を始めたころ「会話のキャッチボールが出来ていない」ということを良く言われました。「相手が投げて来たボールを受け取らず、自分が用意したボールを投げてるだけだ」 今ならその指摘も分かりますが、当時は意味不明でした。 ★コミュニケーションとは何か? 簡単に言うと「受信」と「発信」です。同じセリフであっても、その言葉に込められた感情や言い方は毎回違います。なのに最初のころは、それを無視して台本から読み取り用意したセリフをただ言っているだけでしかなかったのです。 そして舞台ならば、相手役だけでなく、その時のお客さんと息を合わせて演じて行くという、お客さんとのコミュニケーションも必要になって来ます。 ★なぜ実演家が教育現場へ行くのか? 表現力を高めると簡単に言ってしまいますが、実際にはそこに至るまでにたくさんのハードルがあります。子供は自分の心に嘘をつけません。大人はやりたくなくても自分の心に嘘をついて行動に移せますが、子供はやりたい気持ちにならなければ行動に移せないのです。だからこそ実演家が、その感性で子供たちの表現の種を見つけ、拾い上げて火をつけていくという作業が有効になって来ます。 そして表現教育の一番の重要な点は、体験を通して学んでいくということに尽きると思います。時には少人数で、またある時にはクラス全員で協力して何かを創り上げていくという体験は、知識を得るのではなく気づきという点で成果を発揮出来るものと考えます。 ADEF幹事 石川健二