先日、高校演劇講習会の講師として、とある県にお邪魔した。 その際、私のプロフィールをみて 「表現教育というものは一体どういう事をやっているのでしょうか」と声をかけてくださった先生がいた。どストレートな質問なだけに、一瞬たじろいたが「自分の考えを伝え、相手の考えを受け止める力を育てるものです。具体的には、あるテーマに基づいて『聞く・話す』の活動がメインですが、自由に意見交換する為にはクラスの環境づくりも大切なので、そのお手伝いをさせていただく事もあります」と私なりに答え、その後、大人しい生徒やクラスに関心がない生徒は活動にどのように取り組んでいるのか等質問を受けた後、「名刺頂けますか?何かありましたらご連絡します」と話したところで講座の鐘が鳴ってしまった。先生の中で何かお困りごとがあったのだろうか――。 「表現教育とはなにか」 私にとって、この質問はちょっと答えるのが難しい。立場によって様々な回答があるからだ。学習指導要領の「生きる力」の話をする人もいれば、適正な声ではっきりと伝える「技術的」な話をする人もいるだろう。また同じ「表現教育」という言葉を使用していても活動内容は即応性を楽しむシアターゲームや、クリエィティブドラマ等、活動内容は幅広く説明しきれないのだ。 表現教育関係者、先生方、学校関係者の方々、子供に関わる人たちへ ――私達と表現教育について一緒に考えませんか? ADEF幹事 せんちゃんより
Alumni association of training course for Drama Education Facilitators. 表現教育指導者、講師経験者の交流を図り、表現教育指導に携わる者の技能向上につとめることによって、その普及、発展に寄与することを目的としています。